宮城県の小中学校で給食の牛乳を飲んだ子どもから体調不良の訴えが相次いだ問題で、牛乳が給食で提供されない状況のなか、別の乳飲料を出す動きも出てきました。

 4月25日に宮城県の一部自治体の小中学校で、給食で提供された東北森永乳業の牛乳を飲んだ児童や生徒から「いつもと味が違う」などと指摘があり、その後、腹痛や吐き気を訴える報告が相次ぎました。

 khbの集計では、1日までに計10の市と町で約820人が体調不良を訴えているということです。

 森永乳業の調査では原因は分からず、いずれの自治体でも牛乳の提供は止まったままで、子どもたちは学校に水筒を持ち込むなどで対応しています。

 宮城県松島町では、30日から4つの小中学校で、牛乳の代わりに別の乳飲料の提供を始めました。

 小中学校で体調不良を訴える児童生徒は確認されていませんが、メーカーの出荷が止まっているため牛乳に含まれるカルシウムを乳飲料で補うということです。

 松島町教育委員会によりますと、乳飲料の提供は7日まで続ける予定で、8日以降については今後検討するということです。