今江 笑顔の秘密
16年1月14日
取材が終わったときのカメラマンの一言が印象的だった。
「彼の笑顔は本物だね。絵になるんだよ」
その言葉に今江選手の魅力が凝縮されていると思った。
PL学園から2001年ロッテに入団。
2度の日本シリーズMVP。4度のゴールデングラブ。
名実ともに「ミスターロッテ」と呼ばれる選手。
だからこそ新天地に飛び込むということは簡単ではなかった。
ロッテを去るというのは寂しい。だが新天地で挑戦したい気持ちもある。
その決断、背中を押した人がいた。
「やはり妻の存在が大きかったです。色んなことにアドバイスしてくれました。
自分は、いつも無難な方へ選択してしまう性格。迷っているんだったら前に進めと
背中を押してくれました」
10歳年上の伴侶がいなかったら「楽天今江」は誕生しなかったとも言える。
もう一つ、今江選手が夫人から影響を受けて力を入れていることがある
福島や千葉など現在4ヶ所で行っている震災復興などの社会福祉活動だ。
オフの期間、プライベートの時間を使って精力的に動いている。
「野球選手として、球場で毎日試合をして高い給料を頂いている。
本当に多くの人の支えがないと自分たちは成り立たないんですよ。」
私は、本心からの言葉だと強く感じた。
「オフの期間しかこういう活動はできない。やりたいと思っている人は
一杯いるけれども、実現するのはなかなか難しい。その一歩を踏み出すのは
僕たち影響を与えられる人間だと思います。」
広い視野そして本当の優しさを持った男。今江敏晃。
まぶしいほどの笑顔の裏打ちは、その人間性にあると強く感じた時間だった。
単純に戦力として考える以上にその価値は大きいと思う。
また、今江選手のインタビューは、今週土曜日の燃えよ!イーグルスでも放送します。
お楽しみに!