さざんか
20年1月1日
以前、このブログにも少しだけ書いたことがありますが、
小さい頃は、よく母にこう言われたものです。
「悪いことすると神様のバチが当たるわよ!」
しかし母の滑舌が悪かったのか、私の聞き違えか、
私には「カミ様」が「カメ様」に聞こえたのでした。
そのため、私は雲の上には巨大なカメ、
つまり「カメ様」がいるのだと信じていたのでした。
なるほど、Gメラみたいなものか。
Gメラも空を飛べるからな。妙に納得しました。
カメサマは空から、悪いことをした人にバチを当てます。
たぶんそれは光線です。
ところがしばらくすると、テレビでも本でも、
人間の恰好をしている神さまをよく見かけるようになります。
いやいや、それはおかしいでしょ。
人間と同じ格好では、マッハのスピードで空を飛べないはず、と
幼稚園児である加川クンは納得できません。
考えた結果、一つの結論に達しました。
あの人間の恰好をしたカミサマは「大幹部」なのではないか?
つまり仮面ライダーの「ゾル大佐」や「地獄大使」、
マジンガーZで言えば「あしゅら男爵」みたいな・・・。
決して姿を現さないカメサマは、
ショッカーの「首領」みたいな立場に違いない。
そうだ、そうだ、そうに決まった。
テレビの見過ぎだった園児・加川!
小学校入学後は、マンガも読み過ぎてしまい、
さらにポンコツになるのだが、それはまた別の話なのであった。
ちなみに幼稚園(年長)のクラスは「さざんか組」だった。
渋い、渋すぎる。
【終】