
美しいトイレの灯り
14年5月1日
最近のテレビの現場で大きな変化は、
とても手軽に中継が出来るようになったことです。
携帯電話の電波を利用した簡易な中継が可能になり、
大きな中継車と大勢のスタッフを必要とせず、
文字通り「携帯」感覚で
ほぼどんなところからも中継ができるのです。
(例えば走行中の車内からも可能)
夕方のニュース番組
「スーパーJチャンネルみやぎ」でもフル活用。
若手アナウンサーを中心に、
様々な現場から「生」の情報をお届けしています。
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名古屋の放送局に入社した私の新人時代の思い出。
あるとき、名古屋の中心部にある公園のガス灯について中継をしました。
(昔なので簡易型ではない従来の中継)
その明るさについて担当者(名古屋市の職員さん?)から
「だいたい家庭のトイレなどに使われている白熱灯くらいの明るさです」と説明を受け、
ふむふむと聞いた新人の私はそのまま放送で説明しました。
こんな感じです。
「公園を照らすこちらの街灯はガス灯です。やわらかさと温かみを感じる灯りですね。
明るさはおおむね家庭のトイレの電灯と同じくらいなんです。」
スタジオのキャスターが中継を受けて、
「中継でお伝えしました。それにしても吉岡アナウンサー、
趣あるガス灯をトイレと比べなくてもいいのにねえ。
(隣の女性キャスター・笑いながらうなずく)では次のニュースです。」
新人の私は言葉を吟味することを学んだのでした。