東日本放送の番組審議会が16日に開かれ、先月19日午後4時から放送した「ジャパニーズ・クール!~世界を制した日本の文化~」の合評を行った。 この番組は、宮城県出身の漫画家・大友克洋さんの活躍を中心に、世界で注目を集めているさまざまな日本文化を紹介する情報系ドキュメンタリーである。東日本放送が制作し、全国で放送した。 合評では、「日本文化が世界で受け入れられていることがわかり、驚きと発見の連続だった」「日本の価値を再発見しようという番組の意図はよく伝わったし、そうした視点での番組作りはよかった」との意見が出された。 一方で、「『日本再発見』というテーマが大きすぎて、番組が雑ぱくな印象だった」「『ジャパニーズ・クール!』というタイトルがわかりにくかった」「アニメを取り上げた前半部と、畳や花火など世界に受け入れられている日本文化 を紹介している後半部のトーンが余りにも違いすぎて、全体の印象がバラバラだった」「大友克洋さんを取り上げたのなら、インタビューなど生の声を入れるべきだった」などの意見が出された。 これに対し、番組を制作したプロデューサーは、「構成に未熟な点があり、反省している。エンターテイメントという新しい分野に挑戦したことは貴重であり、学んだノウハウを次回に活かしたい」と述べた。
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