テレメンタリー2024「傷痕-優生保護法が奪ったもの-」

開催日 2024年9月26日(木曜日)

 9月26日(木)午前10時30分から、東日本放送・本社(太白区あすと長町)で第499回番組審議会が開催されました。

 対象番組は、khbが企画制作し今年7月に放送した、テレメンタリー2024「傷痕-優生保護法が奪ったもの-」です。障害者などへの不妊手術を強制した旧優生保護法を違憲と認め、国に賠償を命じる判決を言い渡した最高裁。16歳で軽度の知的障害を理由に不妊手術を強制され、全国に先駆けて声を上げた仙台市の飯塚淳子さん(仮名・70代)の27年にわたる闘いと、その傷に向き合うドキュメンタリーです。

 委員からは、「差別や偏見といった社会課題を広く知ってもらう為に、有意義な番組だった」「傷痕をなぞりながら痛みを共有する内容で、長く苦しい戦いを知ることができた」「被害者に寄り添った取材により、問題の奥深さを視聴者に考えさせる番組だった」という評価がありました。

 一方で「飯塚さんを取り巻く情勢をもう少し表現できれば、彼女の孤独をもっと理解できたかもしれない」「飯塚さん一人から原告団の一人と変わった部分は、戦いの流れを知る上で大切だと思うので、丁寧な説明が欲しかった」という意見がありました。

 番組担当者は「番組構成の意図をくみ取っていただき嬉しく思う。いただいたご意見は学びになったので今後の番組作りに活かしていきたい」と述べました。