開催日 2025年3月26日(水曜日)
3月26日(水)午前10時30分から、東日本放送・本社(太白区あすと長町)で第504回番組審議会が開催されました。
対象番組は、khbが企画制作し今年3月に放送した、khbドキュメント「警察官の3.11」です。東日本大震災当時、未曾有の事態に混乱する中、宮城県警トップとして指揮を執った竹内直人さんほか宮城県警の幹部は、あの日、震災とどう向き合ったのか。警察官が語る3月11日の思いを描いたドキュメンタリーです。
委員からは、「警察官たちが命と向き合った姿が丁寧に掘り下げられ、あの日現場にいた警察官の証言から、当事者の心情がリアルに伝わった」「市民の生活に近い所で職務にあたる警察官に焦点をあてることで、気づかないうちに震災が風化している人々の感情が動かされる切り口だった」「自分の命を守る事より人を助けることを優先させる方が多かったのかもしれない状況の中で、陣頭指揮をとる本部長の複雑な思いが伝わった」という評価がありました。
一方で「殉職した14人の警察官について、人となりに触れられれば遺族の心情に寄り添ったものになったのではないか」「テレビ局が3月11日をどう過ごしたのか、カメラマンが現場を見て何を感じたのかなど、報道の3.11として記録していけると良いのではないか」という意見がありました。
番組担当者は「NPO法人『災害時警友活動支援ネットワーク』の設立を知ったことが、この企画を制作するきっかけになった。当時の県警幹部が、退官した今だからこそ話せるようなことを取材したいと思っていた。今日いただいたご意見を今後の放送に活かしていきたい。」と述べました。