宮城県が主導する4病院再編構想をめぐり、県議会第2会派の議員が富谷市にある移転集約の候補地を視察し市長と意見交換しました。移転してしまう病院の患者などに対する県の説明や対策が足りないとの認識を示しました。

 この構想では、名取市の県立精神医療センターと仙台市青葉区の東北労災病院を移転集約して富谷市に、名取市の県立がんセンターと仙台市太白区の仙台赤十字病院を名取市に統合する方針です。

 1日、富谷市明石台の候補地を県議会の第2会派みやぎ県民の声の議員が、地元の市議らの案内で視察しました。

 視察後には、再編構想の基本合意を待たず候補地の取得に乗り出した富谷市の若生裕俊市長と意見交換しました。

 若生市長は「総合病院の誘致は市民の悲願だ」と強調し、再編構想への疑問を投げ掛けてきた議員もいるみやぎ県民の声に協力を求めました。

 若生裕俊富谷市長「どうか応援してください。お願いします」

 みやぎ県民の声坂下賢会長「病院の誘致への熱意も感じることができました。病院が移転していってしまう地元の人たちの声だったり、病院関係者、患者、家族、そういった人たちに対する説明なり、県としてしっかり対策をどう取っていくのか、まだまだ足りていない」

 県議会は6日から一般質問が始まり、病院再編をめぐる論戦が交わされる見込みです。