能登半島地震の被災地への支援に役立ててもらおうと、東北大学が能登地方の方言などをまとめたパンフレットを作りました。
東北大学の方言研究センターが作った方言パンフレットには、能登地方に支援に行く人が誤解しそうな方言などが載っています。
東北大学大学院文学研究科中西太郎准教授「例えば気の毒な、という表現が特徴的なんですけど共通語だと相手の事を同情するようなフレーズだと思うんですけど能登地方では、ありがとうとか。あとは特徴的な言葉で、しょーもないとか、しょーむないという言葉を使うんですけど、塩気が足りないという意味で、例えば支援に入られた方が炊き出ししてる時に味がしょーもないといった場合は塩気が足りないなんですけど誤解すると、つまらないものだと受け取ってしまったりだとか」
このほか、梨はナス、口はクツなど聞き取りにくい発音や額がムケンタマ、尻がゲスなど、特に医療や介護の支援者が知っておいた方が良い方言も紹介されています。
方言パンフレットは、東日本大震災で宮城県気仙沼市に支援に訪れた人たちが、地元の人たちの方言に戸惑ったことがきっかけで作られました。2016年の熊本地震でもパンフレットが作られ、活用されました。
東北大学大学院文学研究科中西太郎准教授「予想してなかった効果としては、これがコミュニケーションのきっかけになるということでして、地元の方と話す素材になるというか話の種になる」
中西准教授は、現地に支援に行く際などに役立ててほしいと話します。
東北大学大学院文学研究科中西太郎准教授「例えば行きのボランティアのバスの中で目を通して頭に入れていただくだけで、現地の方とのコミュニケーションがスムーズになるかと思っております」