東北大学青葉山キャンパスの次世代放射光施設ナノテラスが、1日から稼働を始めました。様々な分野での利用に期待が高まっています。

 ナノテラスは非常に明るい光で物質の構造をナノレベル、100万分の1ミリ単位で解析できる巨大な顕微鏡で、素材の分析や開発への活用が想定されています。

 2020年に着工し2023年12月には放射光を分析装置に続くビームラインへ初めて導くファーストビームに成功し、予定通り1日から稼働しました。

 学術研究から産業まで幅広い分野で活用されることで、日本の競争力強化に大きく貢献することが期待されています。

 量子科学技術研究開発機構ナノテラス広報グループ加道雅孝リーダー「(コロナ渦など)様々な困難があった中で、予定通り施設の稼働ができるということについては感無量であります。地元の産業界をはじめ、大学あるいは様々な企業さんから非常に強い期待を寄せられていますので、その期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」

 企業や団体による利用は9日に始まり、5月には運用開始を記念した式典が行われるということです。