せり鍋などで親しまれている宮城県名取市の特産、仙台せりの今シーズンの出荷が始まりました。

 名取市下余田地区の5軒の農家が27日から28日にかけて収穫した仙台せり、138キロがJAの集荷場に集められました。

 名取市や仙台市太白区で栽培されている仙台せりは、江戸時代以来の栽培の歴史を持ち近年では仙台名物のせり鍋としても親しまれています。

 仙台せりは3月、宮城県で4例目となる地理的表示=GI保護制度に登録され名称が知的財産として保護されました。

 生産者らが仙台せりの葉先や根の色などを検査して、トラックに積み込んでいきました。

 下余田芹出荷組合伊藤彰一組合長「秋彼岸を過ぎればつるっとしたせりになってくると思いますので、賞味していただければと思います」

 出荷した仙台せりは29日、仙台市中央卸売市場や東京の市場で競りにかけられます。出荷は11月末から12月にかけて最盛期となり、2025年4月まで続きます。