アフリカを中心に感染が拡大している「エムポックス」について、WHO(世界保健機関)は30日、ワクチンが数日以内にコンゴ民主共和国に到着すると発表しました。

 WHOは30日、感染症「エムポックス」のおよそ23万回分のワクチンがすぐに発送できる状態にあり、アフリカ中部のコンゴ民主共和国に数日以内に到着すると明らかにしました。

 WHOは、ワクチンの接種を迅速に行って、感染拡大を防ぐため、日本の「KMバイオロジクス」社とデンマークの「ババリアン・ノルディック」社が製造したワクチンの「緊急承認」を、2週間以内に出す予定だということです。

 エムポックスは今年に入って、コンゴ民主共和国を中心にアフリカで1万8000人以上の感染が確認されていて、629人が死亡しています。

 重症化しやすいエムポックスの新たなウイルスは、アフリカ以外では、スウェーデンとタイで1人ずつ感染者が確認されています。