台湾政界の「第3勢力」、民衆党の柯文哲党主席が汚職の疑いで、31日未明に検察当局によって逮捕されました。

 柯氏は1月の総統選挙に立候補し、既存の2大政党に不満を抱く層の受け皿として注目されました。

 地元メディアによりますと、台北市長を務めていた2020年、開発中の商業ビルの容積率を大幅に引き上げる不正に関わった疑いが持たれています。

 柯氏は30日、自宅の捜索を受けた後に検察官とともに姿を現し、「私は潔白であり、何も問題はない」と報道陣に説明しました。

 民衆党によりますと、柯氏はその後、31日午前2時まで取り調べを受け、夜間の聴取を拒否したところ検察当局に逮捕されたということです。

 民衆党は「長時間の過酷な取り調べを拒否したことを全面的に支持する」とコメントを発表し、逮捕手続きの合法性を慎重に審査するよう裁判所に求めています。

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