今後の台風の影響はどうなっていくのでしょうか。

 (手塚悠介気象予報士報告)  3日間で降った雨の量です。東日本でも、赤色の300ミリを超えている所が増えてきています。観測も神奈川県小田原や静岡県の熱海、三重県内では500ミリ前後と観測史上最大となっています。

(Q.各地で記録的な雨になって、被害が拡大しているが?)  今回は台風の動きが遅いことで、風向きが変わらずに同じ所で降り続いてしまっている状況です。

(Q.どうして今回の台風はこれだけ動きがゆっくりなのか?)  台風は偏西風という強い西風に乗るとスピードを上げていきますが、秋の特徴でして、現在はまだ北海道付近を吹いている状況です。本州まで下がってきていません。そのため台風10号はノロノロと動いている状態です。

 進路を見ていくと、まだ動きが遅いです。さらにこの後、北へと進路を変えていく予想になっていて、来月2日には熱帯低気圧に変わる予想です。

 ここで嫌なポイントというのが、台風が北に進むことで東日本は台風の東側に入り続けます。南から雨のもととなる湿った空気が入り続けるので、まだまだ大雨が続きそうです。

 雨の予想、31日午後6時から見ていきます。31日夜は静岡や神奈川県西部で激しい雨が降り続く予想になっていて、これで線状降水帯が発生してしまうという恐れもあります。来月1日の日中になっても神奈川から、三重の方まで断続的に降り続く予想になっていて、予想雨量も東海で400ミリ、関東甲信で300ミリとなっています。

 1日の夜になると活発な雨雲がありますが、台風周辺の雨雲になります。これが、2日の朝にかけて流れ込みますので、愛知県や岐阜県の辺りでも、再び雨のピークがやってきそうですので警戒をお願いします。

 最後に警戒時間帯を見ていきます。関東甲信、東海、近畿では、2日の午前中まで、そして北海道、東北、北陸、1日は1度雨が収まりますが、2日は再び前線が活発化して大雨となる恐れがあります。