中国とフィリピンの間で緊張が続いている南シナ海のサビナ礁周辺で中国海警局の船とフィリピン沿岸警備隊の船が衝突しました。双方が相手側を非難しています。

 中国海警局がSNSで公開した映像です。手前の中国の船の進行方向にフィリピン側の船があり、中国側の船の船首とフィリピン側の船の船尾が衝突しているのが分かります。

 中国海警局によりますと、8月31日の午前8時2分に南シナ海のサビナ礁周辺でフィリピン沿岸警備隊の船が活動を始めたため追跡したところ、12時6分にフィリピンの船が危険なやり方で故意にぶつかってきたということです。

 中国側は責任はすべてフィリピン側にあると主張しています。

 一方、フィリピン沿岸警備隊も中国海警局の船が巡視船に衝突したとする映像を公開し、「挑発していないにも関わらず、中国船が故意に三度衝突してきた」と反論しています。

 サビナ礁周辺では両国の船の衝突が相次いでいて、非難の応酬が繰り広げられています。

画像:フィリピン沿岸警備隊提供