JR東日本のグループ会社が車輪に車軸を取り付ける作業の際に検査結果の数値を書き換える不正行為をしていたと明らかにしました。

 「総合車両製作所」はJR東日本のグループ会社で、全国の鉄道事業者などに対して車輪に車軸を取り付けた輪軸の納品を行っています。

 総合車両製作所によりますと、2013年以降、輪軸を組み立てる作業で基準値を超えたり足らなかった際に検査結果の数値を書き換えていたということです。

 この不正行為は「東急電鉄」や「江ノ島電鉄」など全国29社で行われ、約8100本の輪軸のうち合わせて2114本に上るとしています。

 このうち、東急電鉄への納品は1504本で多数を占めているということです。

 一方で、東急電鉄は不正のあった輪軸は東急の路線で使用されているものの、定期的に検査を行っているため安全性に問題はないとしています。

 国土交通省は、30日にも東急電鉄と総合車両製作所に安全管理体制などの確認を行うため立ち入り検査を行うとしています。