小中学生の運動能力などを調査する、全国体力テストの結果が公表されました。宮城県は、中学生男子の体力合計点が過去最高となりました。
全国体力テストは、小学5年生と中学2年生を対象にスポーツ庁が2008年から実施していて、握力や50メートル走など8つの種目の合計点を算出しています。
体力合計点の全国順位は、小学校男子が27位、女子は34位で、中学生男子は16位、女子は42位となりました。
女子は小学生中学生共に点数が伸び悩む結果となっていて、部活動の地域移行によって部活動への参加が減ったことや、送り迎えが増えたことが要因とみられています。
一方で男子は中学生の合計点が42.58で過去最高点となるなど、コロナ禍で過去最低点だった2022年度からの回復がみられました。
宮城県保健体育安全課大宮司昭倫課長「コロナ禍で体力が低下し子どもたちの体力を向上させようと取り組みをしてきたので、学校の指導が行き届いてきたのが大きい」
テスト結果改善の要因の1つとして宮城県教育委員会が挙げていることが、体力向上コーディネーター事業です。
2023年度から始まった新しい取り組みで、体育教師などの経験が豊富なコーディネーターを学校に派遣し、体力向上に有効な授業づくりをサポートしてきました。
WEB上でマラソンの累積距離や縄跳びの回数を競い合うWEB運動広場という取り組みも行っていて、宮城県教育委員会はこうした取り組みを通して引き続き運動の意識づけに取り組んでいくとしています。