両側の肺炎などを患い、27日で入院してから2週間となるローマ教皇(88)の病状について、ローマ教皇庁は「ここ数日は改善がみられる」と発表しました。

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が気管支炎の疑いでローマ市内で入院してから、27日で2週間となります。

 教皇は入院中の検査で、両側の肺炎の初期症状や軽度の腎不全などと診断されました。

 ローマ教皇庁は27日、教皇の病状について「ここ数日は改善がみられる」と発表しました。

 27日の朝にかけては「ぐっすり眠り、現在は休養中」だということです。

 腎不全の症状は治まり、胸部のCT(コンピューター断層撮影)検査でも肺炎は正常な経過をたどっているということですが、「見通しは依然として慎重」としています。

 26日夜には数百人のカトリック教徒らがバチカンのサンピエトロ広場に集まるなど、世界中のカトリック教会で教皇の回復を願う祈りが捧げられています。