2015年1月17日(土曜日)放送 第48回 福島県二本松 木幡の幡祭り
今回は福島県二本松市に伝わる木幡の幡祭りをご紹介します。前九年(1055年)の役に由来するこの祭りは五色に彩られた百数十本の旗を神社に奉納するもので法螺貝の響きと共に鮮やかな五反幡を押し立てる風景は師走の風物詩となっています。幡祭りは新年を迎えるための祭礼であるだけでなく成人となるための儀式でもあります。初めて参加する人を「権立」(ごんだち)と呼び「食い初め」に見立てて粥を食べるなど貴重な風習が残っています。今回は地元の高校生が権立として水垢離から参加しました。多くのカメラマンが足を運ぶ美しい祭りには、地域の青年の成長を見守る人々の思いが息づいています。