6月10日(土曜日)放送 秋田県 鹿嶋まつり ~農村を守る巨大なワラ人形~
今回は秋田県湯沢市が舞台、毎年4月に行う岩崎の鹿嶋まつりを紹介します。この地区には村のはずれに3体の巨大なワラ人形が祀られています。その名は「カシマサマ」。しめ縄や厄除けの道切りと同じく境界に結界を張って悪いものを断ち切るという古来の信仰が変化したものと考えられています。人々を苦しめる疫病や災いなど見えない恐怖を振り払うため作り出した自分たちだけの強い神。毎年春になると地区の人々が総出でカシマサマの衣装を新しいものに取り替えます。そして1年の無病息災や家内安全の祈りを捧げるのです。