未曾有の災害を経験した被災地だからこそ発信できることがあります。
"あの日"から12年の月日が経ったからこそ、踏み出した「一歩」。
日本、そして世界の未来を変える、防災・復興・伝承の新たな動きを伝えます。
宮城から伝える
「防災」の新たな一歩
『津波の脅威増大~温暖化による海面上昇がもたらすリスク』
温暖化の影響により風水害の被害が激甚化するいま、
「海面上昇が津波の威力を増大させる」との研究が東北大学で進められています。
海面上昇によって被害はどれくらい拡大するのか、
最新の研究を取材し命を守る行動につなげます。
岩手から伝える
「復興」の新たな一歩
『見据える〝被災地〟の先 復興ツーリズムの可能性』
津波で被災し1700人以上が犠牲となった陸前高田市。
壊滅した町の復興は進み、東北第一号の公立博物館として開館した市立博物館が去年11月に復活。
さらに震災遺構を巡回する自動運転のバスを運行するなど、先進的な取り組みを進めています。
目指すのは〝被災地の先〟。
災害から学び未来へ教訓を伝えていく「復興ツーリズム」で町のにぎわいを取り戻し、
交流人口増加を目指します。
福島から伝える
「伝承」の新たな一歩
『語り始めた子どもたち 若き語り部の葛藤と情熱』
原発事故の教訓を伝承する施設で語り部として働いている南相馬市出身の渡邉舞乃さん。
被災した自分ですら当時の記憶が薄れている現実に、
伝承の難しさを痛感したことが進む道を決めるきっかけとなりました。
12年前の子ども達に震災はどう映ったのか、成長し今何をどう伝えているのか。
若き語り部の葛藤と情熱を切り取ります。