28日の宮城県も平年よりも暖かい1日となりました。桜も咲き進んでいます。新型コロナによる制限が大幅に緩和され多くの人が花見をするとみられ、専門家は感染拡大前を上回る100億円近い経済効果が期待できると試算しています。

 28日の宮城県は広い範囲で晴れて気温が上がり、最高気温は仙台で13.3℃、築館と大衡で13.8℃などと多くの地点で4月上旬並みとなりました。

 開花の発表からまだ2日ですが、シダレザクラやソメイヨシノなど19種類約360本の桜が植えられている榴岡公園では、春休みの子どもたちが桜の木の下にシート敷いて弁当を食べるなどして楽しんでいました。

 榴岡公園では4月1日から桜まつりが予定されていて、約30の屋台が出店します。

 飲食に関する人数制限は設けず花見の宴会も可能とするなど、4年ぶりに感染拡大前と同じ規模で開催する予定で多くの人が訪れると見込まれています。

 制限のない花見について専門家は。

 七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト「コロナ禍前の2019年の実績で見ますと、4月は宮城県で593万人が観光の入れ込み客数があったということで月では5番目に多い。他の月と比べて大きなイベントは無いが、桜が人々を呼ぶと。観光や消費が増加していくことが期待できると思います」

 地域経済が専門で七十七リサーチ&コンサルティングの田口庸友首席エコノミストは、2023年の花見は、飲酒を伴う宴会が4年ぶりに可能となるなど制限が大幅に緩和されるため大きな経済効果が期待できると分析しています。

 七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席「政府や自治体の感染対策の緩和方針だったり、最近の感染者数の減少傾向、花見が屋外のイベントであるということの感染リスクへの警戒感の和らぎなどというのがありまして、4年ぶりの桜まつりの開催に向けてリベンジ消費が盛り上がると」

 更に開花の時期が早く、春休みと重なることや仙台空港の国際線再開によるインバウンドの増加も大きな後押しとなり、経済効果は感染拡大前を上回る100億円に迫ると試算しています。

 七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席「最近の物価高で価格が上昇しているということも、消費価格を押し上げる要因になっているということだと思います。飲食を中心としたレジャー需要を中心に推計の消費額は、コロナ前から3割くらい増えて96億円程度と100億円に迫る勢いでして、非常に大きなインパクトがあると思います」