宮城県富谷市の小学校で、プールに水をためる際に元栓が閉まり切らず、13日間にわたって水が出たままになっていたことが分かりました。損害額は約200万円です。
富谷市教育委員会によりますと4月27日、富谷市立東向陽台小学校でプールの漏水箇所を点検するため水をためようとした際に、水を止める元栓が十分に閉まっておらず水道水が出たままになったということです。
市の上下水道課が学校の水道メーターを確認するまで、13日間にわたって注水が続きプール10杯分に当たる約4000立方メートルの水が無駄になりました。
プールの水は、凍結防止のため開いていた水抜栓から下水管に流れていたためあふれ出ることはなく、発見が遅れたということです。
市の調査に対し教員は「完全に閉めたと認識していた」と話していて、損害額は200万円余りと推計されています。
市は今回の事案について「元栓を閉め忘れたものではなく、完全に閉めたという認識のもとでの事故であり重い過失とまでは言えない」として、教員に賠償請求は行わないということです。
損害額については、公共施設や学校での節電と経費削減で補てんしたいと話しています。