宮城県石巻市でナマコ漁が解禁され、石巻市の魚市場に今シーズン初めて入荷しました。処理水の海洋放出の影響で、価格が前年の半値ほどに落ち込んでいます。
2日朝早く、石巻魚市場には牡鹿半島で水揚げされたナマコ約100キロが運び込まれ競りにかけられました。
価格は1キロ当たり1700円と、3200円だった前年の半値ほどで取引されました。
ナマコは主に香港に輸出されていましたが、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出を受け禁輸措置が取られていて、価格に影響したとみられています。
水産加工業者「毎年買っているので、売れるか売れないか分からないけどとりあえず(買った)。いやもう全然分からないですね。今はもうまるっきり。先が見えないんで」
石巻魚市場佐々木茂樹社長「やむを得ない値段なのかなと。消費量の多い国が禁輸措置を続けている限り、(国内だけでは)量的に飲み込むことができないので、一刻も早く禁輸措置を解除してもらえるように、国の方で全勢力を挙げて取り組んでもらいたい」