16日の地震による被害で臨時休館が続いている宮城県図書館が、26日に再開します。

 仙台市泉区にある宮城県図書館では、県内で最大震度6強を観測した16日の地震で、3階の書庫にある本の半数に当たる約15万冊が棚から落ちて散乱する被害が出ました。

 宮城県図書館阿部真一総括次長「ブックキーパーと言いまして、地震があった時にこの装置が働いてこのバーが上に上がるようになっているんですね。本がこういうふうにあおられてバーは上がっているんですけどみんな落ちたと。かなりの揺れだったようです」

 職員らは24日も、落下して破損した本の補修などに追われていました。

 また、壁や天井の複数の箇所が崩れたりひびが入るなどの被害も出ています。

 上野比呂企アナウンサー「天井にある20センチ×1メートルの石膏ボードが真下に落ちたということで、落ちた周辺に規制をかけるような形で再開するということです」

 県図書館では、修理箇所はまだ残るもののこれまでの安全確認で一定のめどが立ったとして、26日に再開することを決めました。

 県図書館は2021年2月の地震でも壁に亀裂が入るなどの被害を受けていて、2021年8月に修復が済んだばかりでした。

 今回の修復費用は、約3500万円かかる見込みです。