女川原発で重大事故が起きた際の広域避難計画についてです。宮城県は避難する際の渋滞の一因になっていた、避難所受付ステーションを廃止する方向で見直しを検討していることが分かりました。

 県によりますと、女川原発で重大事故が発生した際の広域避難計画では、仙台市や登米市など31市町村の36カ所に住民の避難先を案内する避難所受付ステーションを設置することになっています。

 一人一人名前を聞き取り避難先を指示するため渋滞が発生し、避難完了までに時間がかかると課題が指摘されていました。

 このため県は、避難所受付ステーションを廃止する方向で検討しています。

 代わりに現在、自動的に避難先を指定してくれるアプリの開発を進めていて、事故が発生した際はアプリが指定した避難所に直接迎えるようにするとということです。

 県は、できるだけ早く開発を進め自然災害が発生した際の住民避難などにも活用する予定です。

 なお、原発から30キロ圏内の住民を対象に放射線量を測定する避難退域時検査場は、変わらず設置されます。