佐渡金山の「金塊の取り出し」が中止に追い込まれました。

 ゴールデンウィーク目前、にぎわっているように見えますが。

地元の中学生 「重くて取りにくかったです」 「片手じゃ無理だと分かっていたが、想像以上に重くてびっくりした」

 重さ12.5キロの純金。

史跡 佐渡金山 名畑翔課長 「やっぱりここが一番盛り上がる場所」

 2001年の設置以来、多くの人がチャレンジしてきた“金塊取り出し”。25日まで3300人余りが成功しています。

 もし万が一、成功した人に悪意があったら持ち去られる恐れがあります。

 実際に今月11日、東京の日本橋高島屋で販売価格およそ1000万円の純金茶わんの盗難事件が発生。

 佐渡市では2017年に、博物館に展示されていた金塊を盗んだ男2人が逮捕されました。

 この時、盗まれたのはレプリカで5万円相当のものでしたが、「取り出し体験」の金塊は“純金”。

 今は、時価1億5000万円に上ります。

 佐渡金山では、金の価格高騰により、金を狙った犯行への不安の声が上がっていることから“取り出し体験”の中止を決定。

史跡 佐渡金山 名畑翔課長 「セキュリティー対策を増設しながら今まで継続していたが、ちょっと厳しいという判断になった」

 来場者の急増が見込まれるゴールデンウィーク初日の27日からは“ケース内で触れる体験”に限定することになりました。

観光客 「1億5000万…すごいですね。もう1回触っておこう」