名古屋市の住宅街で9日朝、建設作業中の大型クレーンが倒れる事故がありました。周辺では午後10時現在も一部で停電が続いています。

住宅街の真ん中で、道に添うように倒れているのは約25トンの大型クレーン車です。アームの上にはねじ曲がった建材が載っています。

午前9時過ぎ、名古屋市西区で「クレーンが倒れた」と工事関係者から通報がありました。

警察などによりますと、クレーン車は建設中の住宅に組み立てた家屋の一部をつり上げて運ぶ作業のさなか、何らかの原因で転倒したということです。

目撃した女性 「お風呂の外枠だったんじゃないかなと思うんですけど。それがかなり高いところに行っていて、ガチャンと落ちたので、すごい音がしました。(Q.見ていて危ないと感じた)ちょっと揺れていたので“落ちたら危ないな”と思ったら落ちました」

アームは向かいの老人ホームに倒れかかり外壁などを破壊しましたが、この事故によるけが人はいませんでした。

電柱がなぎ倒された影響で、付近では一時1700戸余りが停電し、現在も完全には復旧していません。

現場では、クレーン車の片方の足場が地面にめり込んでいて、工事関係者が詳しい原因を調べています。