■台風10号接近“秋の味覚”に危機

 台風10号の接近によって“秋の味覚”にも危機が迫っていました。

 非常に強い勢力にまで発達し、ゆっくり北上を続ける台風10号。

 台風10号が31日に迫ってくることが予想されている愛知県の果樹園では、ブドウやナシなど「秋の味覚」の収穫が行われ、風で揺れてナシが落ちてしまわないよう、丈夫な「竹」を使って枝を支える対策が行われていました。

チロルの農園 岩瀬宏二さん 「棚がこのように揺れると、これだけでも結構、揺れている。それで(実が)ポトンと落ちちゃうので。それをできるだけ揺れないように棚を持ち上げて、竹で間柱して上下に揺れないようにしている」

 別の農園でも、栽培している皮ごと食べられる「アイスクリームバナナ」の収穫を予定より1週間ほど早めました。

吉田園 吉田訓章さん 「(収穫予定は)きょうではなかったが、全部倒れて駄目になるより先に収穫した」

 去年6月に大雨でハウスが浸水し、農作物に影響が出ていました。

吉田訓章さん 「外の畑が全部、冠水して池みたいになって。全部、水につかったので駄目になった。できることをやって、あとは過ぎさるのを待つしかできない」

 台風10号が30日に迫ってくる恐れがある山口市のリンゴ園で、急きょ収穫されていたのは「つがる」という品種。26日の一日で、およそ2000個のリンゴを収穫。

村本りんご園 村本佳寿園主 「まだ(台風の)大きさが定まっていないので、近付いてどのくらいの風が吹くかがちょっと気になっている」