江戸時代から続くとされる富山の秋の風物詩「おわら風の盆」が富山市の八尾町で始まりました。

 「おわら風の盆」は、立春から数えて二百十日にあたる毎年9月1日ごろに風の災害を防ぎ、五穀豊穣(ほうじょう)を願う伝統行事です。

 三味線の旋律に胡弓(こきゅう)の音色が加わり、太鼓が拍子を刻むなか、編み笠をかぶった男女が三日三晩、唄と踊りを繰り広げます。

 台風の影響が心配されましたが、富山市内に雨雲はほぼ広がらず、予定通り午後5時に一斉に踊りが始まりました。

観光客 「音がちょっと物悲しくて、来た瞬間に皆がしーんとしながら見ているっていうのがすごく良いですね」

 江戸時代から続く歴史ある音色に乗せて、富山に秋の訪れが告げられます。