台湾の軍部は中国軍の攻撃などを想定して、実戦さながらの軍事演習を9日まで展開しました。

 台湾のこの時期の軍事演習は、1月下旬から始まる春節期間の連休中も、軍備の強化を進めるとアピールする狙いがあります。

 9日は、台湾南西の海域に中国の軍艦が接近してきたとの想定で、台湾の艦艇6隻が緊急出港したうえで艦隊を組み、対艦ミサイルを発射するというシミュレーションを実施しました。

 また港では、新型の船舶の救難艦も報道陣に公開されました。

 台湾の頼清徳総統は今月、統一を掲げて圧力を強めている中国を念頭に、防衛予算の拡大を続ける方針を表明しています。