宮城県の陸上自衛隊に勤務する男性隊員が、複数の上司から性的な行為を強要されたりたばこの火を押し付けられたりしたと訴えていることが分かりました。
30代男性曹士「何でこのような目に遭うんだろうと、とにかく死にたいなという気持ちで勤務していました」
宮城県の陸上自衛隊に勤務する30代男性曹士は、2006年に18歳で入隊して以降、複数の上司から「女みたいで可愛い」などと言われキスをされたり陰部を触られたりといった被害に遭いました。
また、火のついたたばこを胸に押し付けられたり、整備工場内にあるクレーンで数十秒間吊るされたりするなどの暴行も受けたということです。
男性はPTSDなどと診断され一時休職しましたが、自衛隊の調査では「目撃者はいるが主張に不明瞭な部分がある」としてハラスメントとは認定されなかったということです。
30代男性曹士「殴る蹴る等の暴力行為はコミュニケーションの一環だと加害者が証言した。事実関係を認めてほしい。単純に事実を認めて謝罪してほしい」
男性は2024年12月、駐屯地に対して公務員の労災に当たる公務災害を申請して現在、国家賠償請求訴訟も検討しているということです。
陸上自衛隊東北方面総監部は「事実関係を確認している」とコメントしています。