震災の津波に耐えた大型の金庫で日本酒を貯蔵し熟成させる取り組みが、宮城県気仙沼市で行われています。待望の蔵出しを行いました。

 気仙沼市の魚問屋にある土蔵で行われた出庫式で、震災の津波にも耐えたという金庫から取り出されたのは10カ月間貯蔵されていた水鳥記藏120本です。

 金庫内は光や振動を遮断するうえ、金庫のある土蔵は夏場でも室温が20℃前後と1年を通して安定していることから、酒の熟成に適した条件がそろっているということです。

 酒蔵に場所を移して開催された試飲会では、参加者が1年間待ちに待った待望の味を楽しみました。

 「おいしいです。純粋に飲みやすい。まろやかで」「1年に1回出庫式で気仙沼市に来る良い機会になるので、ありがたい取り組みだなと思っています」

 角星斉藤大介専務「毎年楽しみにしてくださる方が、増えているような気がします。まずは目指せ5回ということで続けていきたいと思っています」