10億円余りを不正に集め、出資者の1人を殺そうとした罪に問われた男の裁判で、検察側は懲役15年などを求刑しました。
起訴状などによりますと、宮城県気仙沼市の無職、伊藤晃宏)被告(35)は、2019年から2020年にかけて、配当を支払う約束をして約10億4000万円を不正に集めた出資法違反の罪と、2020年12月に出資者の男性1人をレンチで殴るなどして殺そうとした殺人未遂などの罪に問われています。
伊藤被告は、殺人未遂については無罪を主張しています。
24日の裁判で検察側は「背後から殴られた」などとする男性の証言は十分に信用できるなどとして懲役15年、罰金300万円を求刑しました。
一方、弁護側は、男性にレンチでいきなり殴られた伊藤被告の正当防衛が成立するとして、殺人未遂については改めて無罪を主張しました。
判決は3月2日に言い渡されます。