宮城県岩沼市の海岸で4月13日に保育士の女性の遺体が見つかった事件で、警察は死体遺棄の疑いで21歳の男を逮捕しました。
宮城県警の会見・宮澤伸育刑事部長「死体遺棄で被疑者を逮捕いたしました。職業不詳、氏名佐藤蓮真、21歳、男性」
この事件は4月13日、岩沼市下野郷の砂浜で仙台市太白区の保育士、行仕由佳さん(35)が殺害されているのが見つかったものです。
行仕さんは、波消しブロックの隙間に仰向けの状態で、胸や腹などに複数の刺し傷がありました。
刺し傷のうち1つは心臓に達するほどの深さで、司法解剖の結果、死因は失血死と判明しました。
警察は捜査本部を設置110人態勢で捜査していましたが、26日午後、岩沼市土ヶ崎の職業不詳・佐藤蓮真容疑者(21)を死体遺棄の疑いで逮捕したと発表しました。
現場周辺の防犯カメラ捜査などにより容疑者の特定に至ったということです。
また、佐藤容疑者の車とスマートフォンを押収しました。
これまでの捜査で、佐藤容疑者と行仕さんは知人関係で、事件直前に通話した記録が残されていたということです。
また防犯カメラの捜査では、行仕さんが午後7時40分までは生存していたことが確認されていて、午後8時45分までに殺害されたと推定されています。
捜査関係者によりますと、2人は事件直前に連絡を取り車で現場まで移動したとみられています。
警察は佐藤容疑者の認否を明らかにしていません。
行仕さんへの殺人容疑も視野に捜査を進めています。