2021年8月、埼玉県でブルーインパルスのカラースモークの染料が車に付着した問題で、航空自衛隊はきょう、幹部2人を懲戒処分としました。

 防衛省によりますと、懲戒処分を受けたのは展示飛行部隊指揮官の50代の男性一等空佐と、展示飛行部隊編隊長の40代の男性二等空佐です。

 指揮官は減給15分の1を1カ月、編隊長は戒告の処分となっています。

 2021年8月の東京パラリンピック開会式当日、ブルーインパルスの展示飛行において指揮官が地上での部隊の指揮、編隊長がフライト任務にあたっていました。

 航空自衛隊では、ブルーインパルスが埼玉県の入間基地に着陸する際、編隊長がカラースモークを使用できる規定の高度およそ300メートルよりも低いところで使用する計画を立案し、指揮官がその計画を承認したとして、いずれも職務上の注意義務違反があったとしています。

 防衛省によりますと染料が付着した車はおよそ1200台に上るということです。