宮城県美里町で、2023年初めての子牛の競りが行われました。餌代の高騰などに苦しむ畜産農家が子牛の仕入れコストを抑えようという動きもあり、取引価格は前年の初競りを6万5000円程下回りました。

 美里町のみやぎ総合家畜市場では、県内の畜産農家が育てた生後10カ月程の黒毛和牛の子牛367頭が競りにかけられました。

 競りでは1頭当たりの平均が約66万4000円と、2022年の初競りの平均を6万5000円ほど下回りました。

 関係者によりますと、新型コロナの影響で需要が減っていることに加え、餌の価格や燃料費などの高騰に苦しむ畜産農家が子牛の買い付けコストを抑えようとしていることが背景にあるということです。

 畜産農家「餌の急激な値上がりで繁殖農家もそうなんですが、肥育農家さんが採算割れを起こすために子牛の仕入れ値を下げて、元牛を導入するので子牛(の競り値)がちょっと苦戦してます」

 初競りは19日まで行われ、約1200頭が競りにかけられる予定です。