トルコ南部で発生した大地震で、国際緊急援助隊として派遣された海上保安官が宮城県に戻りました。現地の状況は過酷で「生存者を救出できなかったことが悔しい」と話していました。

 ロイター通信などによりますと6日、トルコ南部で発生したマグニチュード7.8の地震では、これまでのところトルコとシリアで計4万7000人以上の死者が出ています。 第2管区海上保安本部の仙台航空基地に所属する機動救難士の内田裕聖さんは、国際緊急援助隊として7日から現地に派遣されました。

 被害の大きかったトルコ南部のカフラマンマラシュという地域に入り、9日から13日までの5日間行方不明者の捜索を行ったということです。

 仙台航空基地内田裕聖機動救難士「現地で、ここに私の家族がいるから」助けてほしいという声をいただいていたので、それに寄り添った活動をしなければと」

 連日氷点下の中での捜索となり過酷を極めましたが6人の遺体を発見し、家族に引き渡したということです。

 仙台航空基地内田裕聖機動救難士「生存者を何とか救出したかったので、それができずに非常に悔しい気持ちが一番残っています。ただ、6名は救出して家族の元に戻せたのがうれしく思います」

 現地では水や食料が不足していて、継続的な支援が必要だと話していました。

 仙台航空基地内田裕聖機動救難士「まだ寒いので暖が取れるものであったり、水も食料も決して十分とは言えませんので、そういうことを何か支援していけたらなと思っています」