世界で唯一の捕鯨母船、関鯨丸の初めての荷揚げが10日朝に仙台港で行われ、船内で冷凍し箱詰めされたクジラ肉約50トンが運び出されました。

 関鯨丸は3月に完成した世界唯一の捕鯨母船で、5月に東京を出港し北海道東北沖でニタリクジラ15頭を捕獲し、9日に仙台港に入港しました。

 船の中で解体から箱詰めまでされた冷凍のクジラ肉、約50トンが運び出されました。 船には、リーファーコンテナと呼ばれるコンテナ型の冷凍庫が40基あり、荷揚げの際にコンテナごとトレーラーに載せるため作業効率が格段に上がっているということです。

 共同船舶所英樹社長「クジラを取ってすぐに冷凍して、品質が良いままお届けしている。様々な形態でクジラ肉をおいしく使っていただければ」

 荷揚げされたクジラ肉は、宮城県を中心に缶詰加工会社や鮮魚店、外食チェーン店などに出荷される予定です。