宮城県の塩釜市魚市場運営会社がマグロなどの架空取引をしていた問題で、県は市場を開設する塩釜市に改善措置命令を出しました。
県によりますと、塩釜市魚市場を運営するみなと塩釜魚市場はマグロなどの代金を架空の会社に支払ったように書類を書き換え、問屋に頼まれた漁業者に一部を現金で手渡しで支払っていました。また、水揚げの数量や金額を県と塩釜市に正確に報告していませんでした。
架空取引は2012年9月から2023年3月まで行われていて、数量は254トン2億1300万円に上るということです。
県は市場の信頼が損なわれたとして、卸売市場法に基づいて塩釜市に改善措置命令を出しました。
塩釜市の水産振興課は「措置命令を大変重く受け止めている。二度と発生しないよう再発防止に努めたい」としています。
市は、今後運営会社に詳細な魚種や金額などの報告を求める方針です。