アメリカのトランプ前大統領は激戦州で働く労働者を前に演説し、日本製鉄によるアメリカ鉄鋼大手の買収に改めて反対するなど国内の雇用と製造業保護の姿勢をアピールしました。

トランプ前大統領 「今、アメリカンドリームは死んでいる。私たちはアメリカンドリームを取り戻す。だから11月5日にトランプに投票してくれ」

 トランプ氏は19日、大統領選挙の激戦州の1つ、東部ペンシルベニア州の工場で働く労働者を前に「世界一の製造大国という我が国の運命を取り戻す」などと述べ、大統領に返り咲けば国内の雇用や製造業、労働者の賃上げなどに取り組む姿勢を強調しました。

 日本製鉄がペンシルベニア州が拠点のアメリカ鉄鋼大手「USスチール」を買収すると発表したことについても言及し、「日本に買わせてはいけない」と改めて反対する考えを示しました。

 トランプ氏はまた、「カマラ・ハリスの急進的なリベラル派の政策で雇用と富は外国に逃げていく」などとハリス氏の政策批判も展開し、激戦州の勝敗を左右する労働者層に対して自身への支持を呼び掛けました。