仙台市消防局は、タブレット端末などを活用して救急搬送の効率化を目指す実証実験を始めました。

 実証実験で使用されるシステムは、医療系のITベンチャーが開発したNSERmobileです。タブレット端末で免許証を撮影したり音声入力したりすることで、患者の住所や名前、持病などの登録ができるということです。

 システムを導入している自治体では、救急隊と医療機関との電話のやりとりが46秒短縮され、現場の滞在時間が2分半ほど減少したということです。

 仙台市消防局では、2023年の救急搬送が6万5000件近くと過去最多となっていて、このシステムで効率化が図れるか検証します。

 仙台市消防局救急部救急企画課佐々木隆広課長「病院が1回で決まらなければ、同じ情報を何度も伝えなければいけない。1つのデジタル情報として病院に伝えることは、正確な情報をより効率良く病院に伝えることができる」

 実証実験は、2025年1月末まで行われます。