■スレスレ割り込み“危険な”一部始終

 左側からの危険な割り込み。あわやの状況をスレスレで回避しました。

 小学6年の娘を助手席に乗せ、観光地へ向かっていた女性。晴天なのにワイパーが動いています。

運転していた女性 「慌ててハンドルを切ったせいで多分、左手がワイパーに当たった。焦りのワイパーですね」

 “焦りのワイパー”。きっかけは20秒ほど前の出来事でした。

 女性は3車線の真ん中。左側にいた軽自動車が突然、割り込んできたのです。

運転していた女性 「スローモーションのように見えた。当たる、当たる、当たんない、当たんないみたいに見えた」

 とっさに右車線に大きくはみ出すほどの急ハンドルを切り、衝突を回避。軽自動車との距離は数センチ。スレスレです。

運転していた女性 「何、今の?と。最初は自分が悪いのか、相手が悪いのか。私がもしかしたら左に寄ってたのかなというくらい向こうが自信満々じゃないですけど、普通に入ってきた」

交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん 「進路変更の禁止違反になります。(道路交通法26条の第2項)車両は同一の進路、後方から進行してくる車両等が急ブレーキや急ハンドルで避けなければならなくなるような進路変更をしてはならない。まさにその状況になります。(ウィンカーを)出していても進路変更の禁止違反。ウィンカーを出していなければ、悪質という形になると思います」

 恐怖を感じたのは動揺と困惑の後。

運転していた女性 「怖いですね。子どもが横に乗っていたので、ぶつからなくて良かったなという恐怖心が後から出てきた」