現在、台風の暴風域に入っている鹿児島市から報告です。

 (山崎凜記者報告)  非常に強い台風10号は現在、鹿児島県に最接近していて、鹿児島市は28日夜遅くから暴風域に入っています。

 辺りを見ますと、周辺の木が傾き大きく揺れています。風はゴーという音を立てて吹き、雨が吹き付けた風に流されながら勢いよく降り続いていて、これまでに経験したことがないような恐怖を感じます。

 鹿児島県内では三島村に警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されているほか、鹿児島市など30の市町村に「避難指示」が発表されています。

 鹿児島県によりますと、これまでに風であおられて転倒するなど4人がけがをしています。

 また、鹿児島海上保安部によりますと、28日午後8時半過ぎ、鹿児島港に係留していた船舶が沈み、60代の男性1人が海に転落したということです。

 海上保安部は天候の回復を待って捜索を再開するとしています。