アメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」が先月、神奈川県横須賀市に再配備されてから初めて、日米合同で放射性物質の漏れを想定した訓練が実施されました。

 訓練は17日午前、アメリカ海軍横須賀基地に停泊中の原子力空母「ジョージ・ワシントン」から約5万5000ベクレルの放射能を含む冷却水約300リットルが漏れ出したという想定で行われました。

 横須賀市に災害対策本部が設置され、その後、日米の調査員らは海上保安庁の放射能調査艇「きぬがさ」で空母周辺の汚染されたと想定した海水や海底の堆積物を採取しました。

 採取されたサンプルはアメリカ海軍と原子力規制庁で、それぞれ分析が行われます。

 こうした訓練は想定状況を変えつつ2007年から17回、実施されていて、横須賀市の上地克明市長は「日米の意思疎通、連携がしっかり図られていて、万が一の事態に機能する体制であることを確認できた」と評価しました。