気象庁は今年の天候に関する統計をまとめ、「統計開始以降で最も高温の年」になるとの見通しを明らかにしました。

 気象庁は25日、今年の天候に関する統計をまとめ、1月から11月にかけての全国の平均気温は平年より「1.64℃」高く、統計を開始した1898年以降、最も高くなったと明らかにしました。

 これまで統計開始以降で最も高温だった2023年の「1.29℃」を大きく上回っているため、年間でも統計史上1位になる見通しです。

 気象庁は理由として地球温暖化の影響に加え、上空の偏西風が平年より北寄りを流れやすく、日本周辺が暖かい空気に覆われやすかったことなどを挙げています。

 また、日本近海の海面の水温も11月までの時点で平年より「1.46℃」高く、統計史上最も高い記録になる見通しです。

 一方で、海水温の影響を受ける台風の発生数は26個で平年並みとなりました。

 気象庁の担当者は今年の高温について「驚いた」としたうえで、「異常な高温だった」との見解を示しました。