宮城県南三陸町で、正月のお節料理に使うマダコの仕込み作業がピークを迎えています。

 南三陸町志津川の水産加工会社ヤマウチでは、新年に向けて1日500キロほどのマダコをゆで上げていて、50年以上継ぎ足して使用している煮汁でうま味を染み込ませています。

 志津川のマダコは、アワビなどの豊富な貝類を食べて育っているため歯ごたえの良さが特長で身が締まっていて質は良いということです。

 不漁により仕入れ値は前年より1キロ当たり300円ほど高騰しましたが、正月の縁起物ということで、販売価格は据え置くことにしています。

 ヤマウチ山内正文社長「正月はおいしいタコを食べながら、不景気をふっ飛ばすような感じで過ごしてもらいたいなと思います」

 加工されたマダコは29日に志津川で開催される、おすばで祭りなどで販売されます。