アサド政権が崩壊したシリアで旧政府軍のメンバーが暫定政権の治安部隊を襲撃し、14人が死亡しました。両者の衝突で犠牲者が出るのは政権が崩壊した後では初めてとみられます。

 シリアの国営通信は26日、西部にあるタルトゥース郊外で衝突が起き、暫定政権の治安部隊のメンバーら14人が死亡し、10人がけがをしたと報じました。

 シリア人権監視団によりますと、治安部隊はサイドナヤ刑務所で投獄された人たちに死刑判決などを下した責任者を捕らえる任務に就いている最中でした。

 その際に、崩壊したアサド政権を支持する旧政府軍の「残党」に待ち伏せされ、襲撃されたとしています。

 シリア国内では暫定政権への抗議デモも起きていて、新たな国づくりを進めるなか、治安の悪化が懸念されています。