公立学校の教員採用試験の採用倍率が過去最低となる3.2倍になったことが文部科学省の調査で明らかになりました。

 文科省の調査によりますと、2023年度に実施された公立学校の教員採用試験で、受験者数は前の年度から5344人減少して11万5619人、採用者数は440人増えて3万6421人となりました。

 採用倍率は3.2倍となり、調査が始まった1979年以降、過去最低となりました。

 学校種別では小学校が2.2倍、中学校が4.0倍、高校が4.3倍といずれも過去最低となり、試験を実施した68の自治体のうち、半数の34自治体で倍率が低下しました。

 試験日を前倒しするなどの対策を行っていますが、受験者数は11年連続で減少していて、10年前と比べて約6万人減っています。

 文科省は大量退職などに伴う採用者数の増加も倍率の低下に影響しているとしています。