地震で社殿が全壊し、先月、公費解体が完了した石川県珠洲市の神社では、地元の人も参加した新年の行事が行われました。

 (菅井智絵アナウンサー報告)  珠洲市正院町の羽黒神社です。こちらの神社は2週間ほど前にようやく公費解体が完了し、現在は更地となっています。

 1日は「初詣」という看板を掲げていますが、参拝客の姿は例年に比べて大幅に少ないといいます。

 というのも周りの住宅も工費解体が進み、更地が目立ち、人の姿が見られないためです。

 例年ですとこの時間、おみくじでいっぱいになるそうですが、今は空いているスペースが目立ちます。

 そんななかでも宮司の高山さんは新たな気持ちで新年を迎えてほしいと、神事を行うことを決めました。

 地元の方などおよそ15人が参加した神事は、通常であれば装束を身にまとって雅楽が披露されるということですが、社殿が解体されて今年は着替えることができず、それぞれの服装での披露となりました。

 新しい年を迎え、参加者たちは気持ちを新たにしていました。